とうきょうとの学校給食 No.470
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 この度、公益財団法人東京都学校給食会の理事長に就任した影山竹夫です。これまで、本会の監事(非常勤)を務めてきましたが、今後は、本会の代表者として、東京都教育委員会や公益財団法人東京都農林水産振興財団に務めた経験などを活かして、職責を果たしていく所存です。 今年は、東京都学校給食会が給食実施学校を会員とする任意団体として発足75年の節目にあたります。本会の歴史は、戦後の学校給食の発展と軌を一にしてきました。そして本会の一貫して変わらぬ使命は、安全・安心な食材を安定的に供給することです。 昨年来の米不足・米価高騰については、米飯給食を主体とする学校給食の現場からの困惑と窮状の声が上がったところです。本会は、多く区市町村の要望に応え、米の安定供給に努めました。さらに政府備蓄米の供給についても、いち早く取り組み、評価を頂いたところです。 食料自給率が38%に過ぎない日本、年々農業の担い手が不足していく中で、食料の安全保障の見地からも、国内でほぼ自給できる米の生産基盤の確保は重要です。今後とも、卸売り業者や生産地との連携を深めて米の安定供給に努めて参ります。 次に、給食費の無償化ですが、既に東京都や青森県などは、独自の財源により小中学校での無償化が実現していますが、無償化している自治体は、全国的にはまだ3割程度です。国会における自民・公明・維新の3党合意により、令和8年度まず全国の小学校で国費による無償化が実施される見込みです。無償化により保護者負担の時にはできなかった、給食内容の充実、地産地消の推進などが進むことが期待されます。こうした動きに本会としてもサポートとしていきたいと思います。 さらに食育の推進ですが、学校給食を支える栄養教諭、学校栄養職員、調理員などへの講習はもとより、児童・生徒や保護者、食への関心を持つ人々への食育など、環境問題や生産者の視点も交えた食育を展開していく予定です。 そして、公益財団法人としての経営基盤の強化を図ると共に、主要業務である給食用パン安定供給体制の構築、取扱い物資の充実、物資のスムーズな受発注を支えるシステム開発、広報体制の充実等にも引き続き取り組んでまいります。 今後とも各学校及び区市町村教育委員会、東京都教育委員会を始めとした都庁各局、業界関係の皆様との連携を密にして、各学校にとりまして「役に立つ、頼りになる学校給食会」を目指してまいります。 関係者の皆様の一層のご理解とご協力をお願いする次第です。就任にあたって公益財団法人東京都学校給食会 理事長 影山 竹夫八王子市から感謝状 令和7年10月1日公益財団法人東京都学校給食会に八王子市から感謝状が授与されました。 八王子市では地産地消の取り組みとして八王子市産の「桑の葉」を使用した献立を給食に提供しています。その中で桑の葉の粉を使用した学校給食パンの開発、規格化に八王子市にご協力をさせていただきました。 当日は、初宿八王子市長から八王子市が目指す地産地消の推進に貢献をしたとして、感謝状を賜りました。 謹んでここにご報告させていただきます。提供:八王子市8 8

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