摂食勉強会及び給食試食会 本校では、年間6~8回歯科医師による摂食評価・指導が行われていますが、その先生を講師として、給食試食会と合わせて保護者向けの摂食勉強会を行っています。当日は、前半、栄養士から給食のできる様子等の話を聞き、後半、摂食機能についての講演を聞きながら、実際の給食(形態食含む。)を試食します。摂食機能についての講演と試食が同時実施なので、食べながら摂食機能の確認が可能になります。細かな質問も摂食指導医と共に栄養士にもできるため、保護者からは大変好評を得ている本校独自の事業となっています。リクエスト・コラボ給食 肢体校におけるリクエスト給食は、自分の意見を伝え、給食という形で実現する表現力育成の面に意味合いが強めかと思います。また本の中の想像の食べ物や、文化祭の演目とのコラボ料理を取り入れるなどし、授業や行事と関連させながら表現力等の豊かさへの一助となるよう提供しています。 また、小中高と12年間在籍する児童・生徒がいるため、各学部の卒業学年リクエストを三ヶ月に渡り、実施しています。そのため、給食費の執行状況は、より細かなコントロールが必要になります。リクエスト以外では、高等部3年生の最終給食日は、お赤飯献立で全校あげてお祝いします。地域との連携 肢体校では、児童・生徒の入学・卒業に合わせ、地域の就学前施設や卒後施設等と連携し、本校での形態食の作り方等の情報交換を学校公開などの機会に行い、途切れのない支援が行えるよう取り組んでいます。給食施設・設備 日々、安全を確認する箇所の多い施設・設備となっています。児童・生徒が安心して食べられる給食を提供するのはもちろん、学校給食従事者が安全に調理作業を行えるよう、施設・設備を整えることも大切と考え、東京都教育委員会と共に取り組んでいます。昨年度は、壁・床・排水溝の簡易修繕を行い、足元の防滑防止と清掃作業の向上が図られました。今年度はフードダクト関連の工事が入っています。おわりに 様々な背景を抱えた児童・生徒が安全で安心して学べる環境の一つとして学校給食があると思います。学校給食だけでも、教員、学校給食従事者、食材納入業者、事務担当者、各医療関係者、施設・設備の維持管理業者など多様な業種の方が携わっています。このような中で、より良い関係性を築きながら、学校給食の管理と食に関する指導を一体として食育を推進し、児童・生徒の学びへの一助となれるよう、今後も取り組んでまいりたいと思います。赤飯献立普通食中期食後期食初期食修繕後修繕前 床(つまずきやすい、虫・カビ発生しやすい)(めくれ上がり、つまずきやすい。カビ発生しやすい)3 3
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