取組紹介本校の概要 本校は、昭和38年に都内4番目として開校した肢体不自由特別支援学校です。現在は、病弱教育部門との併置校です。「地域の中で自分らしく社会参加・自立していく児童・生徒の育成」が目指す学校像です。 学校給食の提供は、肢体不自由教育部門(以降肢体校という。)のみです。今年度の食数は、約240食で後期食17食、中期食12食、初期食35食を含み、食物アレルギー対応は普通食2名、初期食2名です。校舎は昭和61年度に改築され、平成9年度に給食室の一部改修が入った施設です。筆者自身は今回2度目の着任になります。前回は栄養士1名配置、今回は2名配置での給食運営です。食物形態別調理(形態食) すでに御存知の方もいらっしゃると思いますが、都立特別支援学校では、普通食の他に摂食嚥下機能の発達段階に合わせた食物形態別調理を行っています。本校も後期食、中期食、派生の中プロ食と初期食を提供しています。本校の給食調理業務委託開始の平成16年度から、教員、委託会社調理員、栄養士と試行錯誤しながら連携し、積み上げて現在に至ります。素材から別に調理することによって、食材の季節ごとの変化や違いについて、ダイレクトに感じられ、その点一つをとっても、奥が深い調理です。食に関する指導及び食物アレルギー対応 日々のおたより「教室のみなさんへ」で食に関する指導と食物アレルギーの情報を掲載しています。指導内容は、三択クイズ形式を取り入れ、楽しみながら食への関心を増やせるようにしています。また形態食を含む食物アレルギー対応のため、使用食材を示しながら、対応内容が提供されたものと確認できるような書式となっています。つながる給食東京都立北特別支援学校学校栄養職員 宮野 恵里令和6年度東京都教育委員会表彰(健康づくり功労)受賞者豚肉のテリーヌおたより蒸し上がりカットしたもの材料を業務用フードプロセッサーに準備したところなめらかになったものをこしているところ教室のみなさまへ2 2
元のページ ../index.html#2